冷却塔・冷却水改質システム SRDの機能と原理

◎ 冷却塔・冷却水とは

SRDを含む概略フロー図です。

冷却塔の下部にたまった冷却水を、ポンプによって循環し、冷却水全体を活性化します。
冷媒と同様に水の大きな分子隗(クラスター)を水活性化ユニットとR-Optimizer🄬で生成した自由電子によって「ほぐす」アイデアです。
冷却水は、チラーなどに送られます。チラーでは冷媒によって熱源から吸収された熱を凝縮器などの熱交換器によって冷却水に排出することになります。
問題は熱交換器です。
冷却水側の壁は通常の水、それは上水や、工業用水、あるいは井戸水である場合もありますが、いずれにしても水垢(スケール)成分を含んでおり、熱交換器の内壁に熱伝導の悪いスケールの層を形成してしまいます。
その結果チラーや空調装置に大きな負担をかけることになります。空調にかかわる電力の消費量を押し上げてしまうことになります。多くの水冷式チラーの設置サイトでは、スケール除去のために定期的な除去作業を実施していることが普通ですが、そのためにはチラーを停止しなければならないという大きな壁があります。
また、一旦スケールを除去しても、運転を再開すると即刻スケール付着が始まり、最高の状態を保持することは困難です。スケール付着をどうするかはエネルギー削減の意味では非常に大きな課題です。
そこで登場するのがSRDです。

◎ 冷却水活性化システムSRDの特徴とメリット

上図はスケールの厚みとロス率の関係です。
わずか0.3mmのスケールで10%というロスが発生します。
冷却塔及びチラーの運転を停止することなく、スケール付着を防止し、また付着してしまったスケールを除去出来たら最高です。これを実現するのはSRDです。

  1. 冷却水それ自身を活性化します。
  2. 冷却塔及びそれに接続するチラー等の稼働状態で施工可能です。
  3. 冷却水を還元系に変換します。これによって
     ▶菌類や藻類の増殖を抑制します。
     ▶基本的に薬品の注入コストを節減できます。
  4. 濃縮防止のための強制ブローにかかる水量を節約できます。
  5. 徐々にそれまでに付着したスケールを剥離します。
  6. 結果としてチラーの消費電力は節減できます。
    (ただし、菌の増殖を抑制する効果で殺菌効果はありませんので、殺菌が必要な場合は殺菌剤の使用を推奨します)

◎ スケールを除去したら

スケール除去前後の電力使用量の比較です。
縦軸:電力使用量(相対値)
横軸:外気温(湿球温度)

使用電力量は下がります。
電力使用量が下がった状態を維持することが可能です。