ロゴマークの有する意味

日本は明確な四季を有する美しい国です。季節毎に花々が咲き誇り、昆虫を含む生き物達も活発に活動しております。

昭和50年代までは日本の各地で秋口になれば、空一面を覆う赤トンボの群れが現れ季節の移ろいを感じました。
また、真夏にはオニヤンマやギンヤンマが水辺で飛んでいる姿を見かけ夏の日差しと共に、その姿を記憶に留めている方も多いと思います。
都市部では舗装された道やコンクロート製の建物が多く、土が露出した箇所が少なく成っておりますが、平成になってからも夏になればセミの鳴き声が聞こえ、また蝶が羽ばたく姿も見られます。
セミや蝶は今でも容易に見られるのに、トンボが見られなくなっている事に疑問を持ちました。両群の生態を比較した時に常に陸上を活動圏にしている陸生生物なのか、その生涯において水生生物を経由し成虫となるのかに分けられる事に気が付きました。
つまり可能性の一つとして、陸生生物となる前の幼虫の段階において水生昆虫で有るヤゴの生育が脅かされており、その結果として成体で有るトンボの目撃例も減少している事が想像されます。 昭和50年代、多摩川や琵琶湖も汚れており、一部ではヘドロも確認されました。その後、水質悪化に対応する為、水処理場が整備され現在では湖沼河川での水質改善も成され、多摩川などの水質も目に見えて回復してきました。

しかし、BOD/CODをはじめとした現在の水質基準や見た目の状態変化では、その水が生物に有害な化学物質を含まない状態であるかどうかは分かりません。
現在、日本以外の先進国では実際の生物種に対して有害毒性を確認するWET(WholeEffluent Toxicity)法が導入されつつ有ります。水生生物に対する影響度によって水質を規制しようという考え方です。
藻類やミジンコ、魚類を試験生物とした排水水質の管理が強化されれば、現在、産業界で広く使用されている化学物質の使用量を大幅に削減すると共に、毒性の低い化学物質に変更する必要が有ります。しかし、それは産業界全体にわたりプロセス変更を迫る事を意味し現実的では有りません。
排出側で改善が難しいので有れば、排出された化学物質を現在、一般的に広まっている浄化技術よりも、早く安全に確実に生物へ影響を与える濃度以下に分解する新規技術の登場が求められます。 昴テクノロジーは2015年に設立されたベンチャー企業です。この美しい国・日本にトンボが再び、自由に活発に飛べる水環境を取り戻せるよう新規の水浄化技術を開発し提供する事を目標に設立致しました。

この設立目的に鑑み、ロゴはトンボをモチーフとしデザインさせて頂きました。昴テクノロジーが提供する新しい浄化技術により、日本の水辺にトンボが舞う風景を蘇らせたいと考えております。